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ノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ教授が所属するOISTとは

こんにちは、あきです。

 

ノーベル賞の授賞者発表の季節となりました。

連日功績を残した方の受賞が話題になっていますね。

本日は今年(2022年)にノーベル生理学・医学賞を受賞した

スバンテ・ペーボ教授が客員教授として所属する

沖縄科学技術大学院大学(OIST)について、お伝えしようと思います。

 

大学院大学とは?

まず、大学では

①学士課程

修士課程(博士前期課程)

③博士課程(博士後期課程)

の3つの課程があります。

基本的に学士課程は4年間、

修士課程は2年間、

博士課程は3年間学びます。

 

学士課程を終了→修士課程に進学

修士課程を修了→博士課程に進学

という順になります。

 

修士課程、博士課程は大学を卒業後、

大学院に入学し勉強しますが

多くの大学では大学と大学院の両方があり

同じ場所で学ぶことが多いです。

 

沖縄科学技術大学院大学のような大学院大学

学士課程がなく、修士課程・博士課程のみの大学のことです。

 

大学院大学は全国でも珍しく、

国立大学では4つしかありません(2022年10月現在)。

 

沖縄科学技術大学院大学大学院大学の中でも珍しく

日本政府が主導して創設された私立大学です

また、小泉元総理大臣が推進してできた大学院大学でもあり

日本の科学技術のさらなる発展を目指して創設されたようです。

 

大学院大学のメリットとは?

ここからは私が聞いた程度の話なので

そういう意見もあるんだ、ふーんくらいの感覚で

読んでいただければと思います(笑)。

また、私自身物理系のため、あくまで

科学系の大学院大学の話となります。

 

1、教員からの研究指導が手厚い

大学で研究を行っている教授たちは教員という立場であるため、

どうしても授業を行わなければなりません。

また、ほとんどの教員が学士・修士・博士の授業を

もっており、教育機関のため仕方ないですが、

どうしても研究に割く時間は少なくなってしまいます。

また、基礎的な内容も多いためしっかり教えなくてはなりませんし

学士課程は卒業単位がとても多いのも時間がなくなる要因だと思われます。

 

しかし、修士課程・博士課程は卒業単位が学士課程と比べ

とても少ないです。

これは学士課程とは異なり、修士課程・博士課程は

研究活動と並行して行うためだと考えられます。

 

また、先生方も授業よりも自分の研究を頑張れという感じで

学士の授業よりもちょっと甘かった気がします(笑)。

 

ですので、教員も研究指導に時間をさけるのです。

また、教員も研究に避ける時間が多いことから

研究熱心な教員から大学院大学のポジションは人気だと

聞いたことがあります。

 

2,授業料免除などの学生支援が手厚い

OISTと比べられることが多い、JAISTNAISTなどにも言えますが

非常に格安で寮に入れたり、授業料免除などの支援が手厚い傾向にあります。

これは学生自身や、学生の家族にとっても大きなメリットではないでしょうか?

金銭面の不安を抱えながら研究を続けるのは

なかなか精神的に厳しいと思います。

そういった点を配慮してもらえるのは、学生数が少ない

大学院大学だからこそできる支援なのかもしれません。

 

このようなメリットから、研究活動により集中できるため、

より質の高い研究ができると考えられます。

 

さいごに

スバンテ・ペーボ教授は沖縄科学技術大学院大学客員教授ということで

客員教授の定義も各大学によって様々ですが、

残念ながら常勤ではなさそうです。

ですが、客員教授ということで講義などはしていると考えられ

ノーベル賞受賞者の講義を受けれることは

研究者にとってもいい刺激になると思われます。

また日本の研究機関からノーベル賞が出ると良いですね。